シャイな彼の作品は雄弁に語る-本村ひろみの時代のアイコン(2)町田隼人さん

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ある日午後2時頃、知人から以下のメールをもらった。
「先日お話した若手アーティストさんが個展を開催中のようです。もし良ければ」と個展の詳細とその作家のメールアドレスが添えられていた。
直感は大切。すぐに彼のサイトを検索してみた。サイトを見たら、3月に沖縄県立博物館・美術館で個展をしたばかりなのにもう次の個展を開催している。少々ビックリした気分でアートワークスをクリック。ズラリと並んだ作品は勢いのある色のラッシュ。紅型のデザインがタテガミのように描かれた吠えるライオンの絵が目に飛び込んできた。
ビビビときたので国際通りでラジオの取材が終わってすぐにご本人にメールを送信。30分後には返信を頂いて取材オッケーという流れ。いやー、なんとすべてがタイムリー。「彼は運を持っているね」と思いながら、個展開催中のギャラリーPIN-UP(ピンナップ)へ。第一報から3時間後には、アーティスト町田隼人くんに会って握手を交わしていました。



アメリカでの出会い



「口下手なんです」
恥ずかしそうにうつむき加減で話す町田くんは、4月に沖縄国際大学を卒業したばかり。高校時代、将来の進路を聞かれるとなんとなく「公務員」と答えていたという。まさか絵を描く事を生業にするとは。両親も驚いていたとのこと。でも、小さい頃から絵を描く事が大好きで、部活のバスケットをしていない時は絵筆を持って過ごしていたそう。学生の肩書を卒業した彼は、今まさにアーティストとして1ヶ月。個展にエネルギーを注いでいる。


2016年、大統領選に湧くニューヨークで、憧れの現代芸術家・照屋勇賢氏に会い、彼の言葉、彼の沖縄に対する想いに胸が熱くなったそうだ。そして自国の事を自分の言葉で語れるアメリカの若者たちに刺激を受け、町田くんは改めて自分の足もとを再認する機会を得た。いま、沖縄の歴史や文化、置かれている状況を学び発信しようとしている。アートという表現で。



生き物へのまなざし



「花は抜くと枯れる。本来の姿が美しい」(2017 アクリル 「LIONEL」)
これは彼がこの作品に添えた一文。

毛皮のために殺されていく動物たちをみて、吠えるライオンの絵に強いメッセージを込めている。子供の頃から動物や魚の図鑑が大好きだった彼は、生き物が好きだ。金魚の美しさについては止めどなく話してくれた。
「しっぽの多さが魅力的なんですよ、時間があれば何時間でも眺めています」
口下手って言っていたけど、興味のあることには言葉が増える。



大好きなアンディ・ウォーホルのデザインがプリントされたシャツを着ている町田くんはとてもオシャレで、ヘアもアッシュ系のグリーン。
ミュージシャンyuiやレディー・ガガの曲を聞きながら創作することもある彼の夢は、2〜3年後にアートで盛り上がっているドイツに行くこと。すべてがタイミングで繋がっているって、コレ強みですよね。




現在、宜野湾市のPIN-UPで開催中の個展「Underwater oxidation展(水中酸化)は4月28日(日)まで。
火曜、水曜日は休館
時間: 13:00-20:00
会場: PIN-UP(SPACE A)(宜野湾市真栄原2-19―1)
入場料: ¥600(1DRINK付)




【町田隼人(まちだ・はやと) プロフィール】


町田隼人

1995年、北谷出身。
18年6月に沖縄県立美術館にて「FROM ME TO YOU~沖縄から世界へ〜」で 美術館初個展、19年1月塗料販売メーカーのターナー色彩株式会社が主催する美術展 「ターナーアワード2018」にて「World」が未来賞を受賞。 
https://hayatomachida.com/




【筆者プロフィール】


本村ひろみ

那覇市出身。清泉女子大学卒業、沖縄県立芸術大学造形芸術科修了。
ラジオやテレビのレポーターを経てラジオパーソナリティとして活躍。
現在、ラジオ沖縄で「ゴーゴーダウンタウン国際通り発」(月〜金曜日 18:25~18:30)、「 WE LOVE YUMING Ⅱ 」(日曜日 19時~20時)を放送中。




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