わがままボディを揺らして踊る 平均年齢57歳の“島ばななーず”が大暴れ

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生活習慣病にめげず、人生をエンジョイ


平均年齢57歳にして、全員現役サーファーのバラエティーソング集団「島ばななーず」。ファンキーな衣装の間からは、日に焼けた貫禄のわがままボディーがのぞく。(左から)コージさん、ジミーさん、オーミネさん、カズボーさん、リッキーさん、トーボーさん=那覇市辻の波の上うみそら公園 写真・村山 望

平均年齢57歳、平均体重76㌔のバラエティーソング集団「島ばななーず」。ファンキーな衣装に身を包み、ノリノリのビートに合わせて貫禄のわがままボディーを揺らしコミカルに歌い踊る姿が注目を集めている。「最初はいやがっていた娘も、今は応援してくれている」とリーダーのオーミネさん(53)は胸を張る。全員が現役のサーファーというメンバー6人は、生活習慣病にもめげず、ワクワクしながら人生をエンジョイしている。



沖縄サーフィン界のレジェンド級の面々がそろうメンバーは、30年来のサーファー仲間。今でもよく一緒に海に出かけるという

「心筋梗塞 痛風 糖尿/動脈硬化に無呼吸 腰痛…」。島ばななーずのデビュー曲「ミートテック」は、おやじ世代が抱える生活習慣病を数え上げる歌詞から始まる。いずれも、メンバー6人が実際に経験している疾患だという。

「僕らは30年以上のサーファー仲間。皆、昔はスリムだった」とリーダーのオーミネさんは過去を思い出して苦笑いする。

持ち歌には、わがままボディーを支えるおう盛な食欲をテーマにした曲が多い。自虐的ながらもアップテンポでエネルギッシュな曲からは、暴飲暴食をも恐れず人生を肯定しようという意気込みが伝わってくる。



伝説的サーファー集結



宮古島ロックフェスティバルのステージの様子。アップテンポな楽曲に、観客もノリノリ

島ばななーずのメンバーは、オーミネさん、トーボーさん(61)、コージさん(57)、カズボーさん(59)、ジミーさん(55)、リッキーさん(53)の6人。実は沖縄サーフィン界のレジェンド(伝説)ともいえる豪華な面々だ。

リッキーさんは県内で2人しかいないという現役プロサーファーの1人。最年長のトーボーさんは沖縄サーフィン連盟の初代会長、カズボーさんは現会長を務めるほか、もう1人の県内現役プロサーファー・宮城和真さん(20)の父親でもある。今でも週に数回のサーフィンを欠かさないという6人の焼けた肌は浅黒く、ボディーには蓄えた脂肪と共に筋肉もしっかりと載っている。

グループ結成のきっかけは、デビュー曲「ミートテック」のイメージに合う歌い手を、芸能プロダクション・ライジング沖縄の社長が探していたことから。サーフィン仲間だった6人に声がかかった。

全員、歌やダンスは未経験の状態からのスタート。2年半ほどレッスンの期間を経て、昨年10月にCDシングル『GO!GO!』を発表し、デビューを飾った。2000枚を売り切った『GO!GO!』に続き、ことし4月にはセカンドシングル『FOOD FIGHTER』を発売し、宮古島ロックフェスティバル、那覇ハーリーなど県内のイベントにも積極的に出演。「最近はサインも求められるようになってきた」と6人は手応えを語る。


反対だった娘も応援



ファーストシングル 『GO! GO!』 (ライジング沖縄)1000円

セカンドシングル 『FOOD FIGHTER』 (ライジング沖縄)1000円


セカンドシングルには、おやじ世代の悲哀を描いた「OYJ」という曲も収められている。歌詞には「嫁が他人になってく」「娘が冷たくなってく」「夢に見てた笑う家族 いつの間にか蚊帳の外で」という言葉が並び、6人は「これも僕らが多かれ少なかれ経験してきたこと」と笑う。

6人は皆、家庭では小学生から成人の娘・息子を持つお父さん。「この曲を歌った時にはジンとくる」(オーミネさん)、「歌詞の気持ちがよく分かる」(ジミーさん)としみじみ語る。「島ばななーずの活動も、家族は最初『何やってるの』という感じだった」とコージさんは振り返るが、知名度が上がるにつれ家族が応援してくれるようになった、と目を細める。

間近に迫った父の日について聞いてみると、6人は「母の日にくらべ影が薄い」と声をそろえつつも、プレゼントをもらったり、食事に行ったりして過ごす、と少し照れくさそうに話す。「何気なく感謝してもらえる日かな」とカズボーさんはポツリとつぶやく。

それぞれ本業を持ちながら、週に2・3回集まり練習をこなすハードな毎日だが「島ばななーずのメンバーは、海からパワーをもらって、ワクワクしながら楽しんでいる」(カズボーさん)、「ダンスの練習で体力もついた」(トーボーさん)と満面の笑みで語る。

目標は、紅白歌合戦出場。沖縄にまた一つ、新たなレジェンドが生まれるかもしれない。


(日平勝也)



(2019年6月6日付 週刊レキオ掲載)




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