夏休みになれば、家族や友達とそろって海や山といった行楽地へ出かけたり、クルマでドライブしたりすることも多いのではないでしょうか。そんな時に立ち寄りたいのが、そう「道の駅」です。ドライバーの休憩はもちろん、地域の特産品の直売所やレストランなどが集まり、行楽地や旅の思い出づくりにもぴったり。ここでは県内の道の駅や、各地の物産販売などを行っている「駅」をご紹介します。
NATSU☆NAVI 2019
道の駅とは?
安全かつ快適に道路が利用できるような環境をつくり、地域のにぎわいを生み出すことを目的とした施設。市町村などが国土交通省に申請して登録し、6月現在で全国に1160カ所あります。
①駐車場やトイレなど24時間無料で利用できる
②交通や観光や緊急医療などの情報を提供
③観光レクリエーション施設などで地域と交流—といった三つの役割があります。
特産品の販売や文化・工芸体験やグルメなど、さまざまな企画やイベントを通して駅ごとに地域の魅力を発信しています。
1★道の駅許田 名護市
1994年に登録された県内初の道の駅で、レンタカーに乗った観光客も多数訪れる人気スポットです。北部12市町村の特産品を集めたコーナーや、フードコートやパーラーがそろい、やんばるのグルメを味わったり、お土産を買うにはとても便利です。「チョコもち」やおっぱ乳業のジェラートやソフトクリーム、あつあつのてんぷらなどが人気です。北部に立ち寄った際はぜひ訪れたい駅です。
2★道の駅おおぎみ 大宜味村
シークヮーサーの産地、長寿の里として知られる大宜味村ですが、近年はソバ産地として注目を集めています。道の駅では和そばを楽しむことができ、昼時には多くの客でにぎわいます。「やんばるじゅうしい」は、だしの効いた食べ応えあるおいしさ。シークヮーサーは、ソフトクリームや飲料など加工品もオススメです。クバ笠などユニークな民具も販売しているので、土産候補に要チェックです。
3★道の駅ゆいゆい国頭 国頭村
重量挙げをするシュールなヤンバルクイナのオブジェが目印で、施設内は地元の特産品コーナーが充実しています。クニガミドーナツやからぎ茶、くんじゃんナントゥなどが人気のようですよ。直営レストランでは「イノブタ丼」や「イノブタ肉沖縄そば」がオススメ。はく製が並ぶ展示室やキッズスペース、遊具がそろう公園もあって、大人から子どもまで時間を忘れて楽しむことができます。
4★道の駅かでな 嘉手納町
米空軍嘉手納基地に隣接しているのが特徴。入口では、嘉手納の偉人でサツマイモを琉球に伝えた野國總管の銅像や、町のゆるキャラ「いもっち」が迎えてくれます。基地を眺められる展望スペース、町の歴史を伝える学習展示室が備えられ、平和学習に活用されることも多いそうです。地産の「野國いも」を使ったソフトクリームやジャンボバーガーは大人気。米軍関連の土産品も好評です。
5★道の駅喜名番所 読谷村
琉球王国時代に行政・文化の中心として栄えた喜名番所を2005年に再現。観光案内所として整備し翌06年に道の駅に指定されました。特産品販売などは行っていませんが、木造瓦葺きの建物は当時の面影を残し、休憩スペースもあるので、ドライブのリフレッシュに最適です。読谷を紹介する写真パネルがあり、観光ガイドも常駐していますので、訪れた際には気軽に声をかけてみてはいかがでしょうか。
6★道の駅豊崎 豊見城市
那覇空港からクルマで約13分の好立地で、連日多くの観光客でにぎわいます。豊見城市はマンゴーの里として有名で、JAおきなわが運営する「とよさき菜々色畑」では、青果や加工品がどこよりも豊富にそろいます。新鮮なトマトや地元「忠孝酒造」の泡盛もオススメ。工芸品を展示販売する「てぃぐま館」は、ウージ染めや琉球玩具、やちむんなど逸品が並び、お土産品にぴったりです。
7★道の駅いとまん 糸満市
「漁業のまち」として知られる糸満市ですが農業も負けず劣らず盛んです。県内初のファーマーズマーケットや糸満漁協の直売店が並び、さながら「食のテーマパーク」! 行楽客の胃袋をつかんで離しません。物産センターでは、お菓子や工芸品、農水産物の加工品などが勢ぞろいで、グルメも楽しめます。長さおよそ50センチのバンズに4種類の具材を挟んだ「しかまサンド」は挑戦の価値ありです。
8★道の駅ぎのざ 宜野座村
2016年登録の県内で最も新しく、本島東海岸唯一の道の駅です。遊具がバラエティー豊富にそろい、滑り台やトランポリン、深さ10センチの水遊び広場など子どもたちも大満足です。ご当地バーガーや「じゃが麺」が有名ですが、スイーツやから揚げなどもぜひご賞味ください。地元の農産物やオリジナルの土産品も充実。プロ野球阪神タイガース関連の展示コーナーは、「トラキチ」必見ですよ。
(2019年 琉球新報夏ナビ掲載)