石巻で開催中!アートフェスティバルで大自然と復興を感じる


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。ここ数年、日本各地で開催されているアートフェスティバル。人気の理由を探るべく、宮城県石巻市で開催中のリボーンアート・フェスティバルへ、地元出身の記者が行ってきました。

■「リボーンアート・フェスティバル」9月29日まで牡鹿半島、網地島、石巻市街地、松島湾(宮城県石巻市、塩竃市、東松原市、松島市、女川町)で開催中

’17年の初回に続き、今回も石巻市・牡鹿半島を中心に7つのエリアで約70組の作家の作品が屋内外に展示されています。会期中、作品を各1回鑑賞できるパスポートを購入し、各地で係員に見せて入場する仕組みです。

震災時、陸の孤島と呼ばれた牡鹿半島は、交通の便が限られているけれども、豊かな自然に恵まれた場所。初回は見られなかったので勇んで出かけた今回、バスツアーを利用しました。

前回に続いて展示されているリボーンアートのシンボルともいえる《White Deer(Oshika)》は、山と海に囲まれ静謐の中に佇んでいます。

多くの作品が、たどりつくまでに、潮の香り、セミの声、木々の猛々しさと大自然が感じられる場所にあり、歩いているうちに息が弾み、汗もにじんできて、移動中、震災の影響で道路と防潮堤の工事がいたるところで行われているのでアートを楽しむほか、復興という視座も取り入れると、より多面的にフェスティバルを掘り下げられる気がしました。

土地が持つ特徴や事情を生かし芸術で魅力を発信するアートフェス。そのスケール感に魅せられました。次はどのフェスへ行こう!

【関連記事】

『鬼灯の冷徹』とコラボも、ジョイポリスの新感覚お化け屋敷

荒川渓谷でドキドキ体験!高さ57mを時速30キロで滑走

逝去から1年4カ月…高畑勲の絵コンテに見た圧倒的な想像力