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自動車大手2社賃上げ合意 25%、「交渉は継続」米報道


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ニューヨーク共同】米ブルームバーグ通信は27日、全米自動車労働組合(UAW)によるストライキを巡り、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)と旧米クライスラーを傘下に持つ欧州ステランティスが、25%の賃上げで組合側と合意したと伝えた。
 関係者の話として報じた。ただ賃上げ以外の待遇改善を巡り最終合意には至っておらず、労使交渉は継続中という。ストを巡っては、米フォード・モーターが25日、今後4年半で25%賃上げすることなどでUAWと暫定合意した。フォードと同水準の賃上げで合意したことで2社との労使交渉も近く決着する可能性が高まった。
 UAWは、GMなど「ビッグスリー」と呼ばれる自動車大手3社と4年に1度、労働協約の改定交渉に臨んでいる。当初、4年間で40%の賃上げなどを求めていたが交渉が決裂し、9月15日から一部工場でストに突入していた。
 UAWの3社の組合員は計約15万人で、ストの参加者は4万5千人を超えていた。