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人材競争力、日本下落26位 初の上位圏外、社会保障低下


人材競争力、日本下落26位 初の上位圏外、社会保障低下 2023年の世界人材競争力指数ランキング
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 フランスなどに拠点を置く、世界有数の経営大学院インシアードがこのほど発表した2023年版「世界人材競争力指数」報告書で、日本は世界26位だった。前年よりも二つ順位を下げ、13年の指数の調査開始以来、初めて上位25カ国の圏外に転落した。韓国が24位に上がり、初の日韓逆転となった。
 調査対象は世界134カ国。首位はスイスで、2位がシンガポール、3位に米国が続いた。日本の順位は3年連続で低下し、今回は過去最低。アジア地域でも韓国に抜かれ、3位に落ちた。
 日本は6分野の評価項目のうち「人材維持」の項目だけが前年よりも五つ順位を下げたのが響いた。特に、同項目中の失業手当や人材再教育などの施策の充実度を示す「社会保障」の大幅な低下が目立った。
  (NNA=共同)