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生産水準 協議難航か OPECプラス 異例の日程延期


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ロンドン共同】石油輸出国機構(OPEC)は22日、非加盟の産油国を含めた「OPECプラス」の閣僚級会合を当初予定の26日から30日に延期すると発表した。開催直前に日程を4日も先延ばしにするのは異例。理由は明かされなかったが、米ブルームバーグ通信は、日量100万バレルの大規模な自主減産を実施しているサウジアラビアが他国の生産水準に不満を示し、協議が難航していると報じた。
 OPECプラスは6月、原油価格を維持するために来年末まで協調減産の枠組みを延長する方針を決めた。
 しかし、ニューヨーク原油先物相場は、イスラム組織ハマスがイスラエルを攻撃した10月上旬に一時、1バレル=90ドル台を超えたが、その後は下落。会合の延期が伝えられた22日は一時、前日比約5%安の73ドル台まで水準を下げた。
 サウジは7月から実施している自主減産を年明け以降も延長する見通し。一方で、減産はサウジの収入減につながるため、他の国にも減産の協力を求めているとみられる。