滞在先でカーシェア 総合事務局など バスで直行、実証実験


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 沖縄総合事務局とオリックス自動車(東京都)、日産自動車(神奈川県)、プロトソリューション(宜野湾市)は12月1日から、本島中北部のホテルなどにカーシェアリングの車両やシェアサイクルを設置し、現地で路線バスから乗り換えてもらう二次交通環境整備の実証実験を実施する。那覇空港周辺でレンタカーを借りる観光客を減らし、本島中南部地区の交通渋滞解消につなげるのが狙い。

 来年2月28日までの3カ月間で効果を検証する。

 実証実験では恩納村と名護市、本部町のホテルと名護市役所に計12台のカーシェアリングの車両を設置する。シェアサイクルは3市町村のホテルや観光施設、公共施設に約100台を設置する。オリックスと日産がカーシェアリング、プロトソリューションがシェアサイクルを設置する。

 那覇空港と本島中北部をつなぐシャトルバス内などで実証実験について案内する文書を配布し、利用を呼び掛ける。観光客は那覇空港から直接中北部のホテルや観光施設などに出向くことができ、移動時間の短縮などにつながる。カーシェアリングやシェアサイクルは時間単位で借りられるため、必要な分だけ車や自転車を使って観光できる。

 カーシェアリングは恩納村の沖縄かりゆしビーチリゾート・オーシャンスパや名護市のホテルゆがふいん沖縄、本部町のホテルマハイナウェルスリゾートオキナワなど7施設に計12台を設置する。シェアサイクルは3市町村で24施設、約100台を設置する。