那覇市保健所に電話殺到 PCR検査「受けたい」


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 新型コロナウイルス感染拡大を受け、相談窓口となっている那覇市保健所に電話が殺到している。県内で初めての感染者が確認された2月当初の問い合わせは828件で、感染が拡大した4月の相談件数は3・8倍の3177件に跳ね上がった。多い日は1日に213件(4月13日)の電話があった。月曜日に問い合わせが集中する傾向だという。

 同所1階にある「帰国者・接触者相談センター」は市民からの電話相談を受ける最初の窓口だ。1日当たりの電話相談件数は、2月で28・6件、3月で33・2件だったが、4月は105・9件に急増した。月曜日に電話が集中する状況について、保健所は「土日、祝日も窓口を開けているので活用してほしい」と呼び掛けた。

 問い合わせの急増で人員が足りなくなり、感染症を直接担当しない他部署や市特定健診課から保健師などが派遣されている。

 電話相談で最も多いのは「検査を受けたい」との声だ。保健所は「できる限り検査を受けられるようにしたいが、1日当たりのPCR検査の実施数は限られている。どうしても優先順位を付けざるを得ない」と理解を求めた。