マスクでも表情とれルンです 沖縄の高校生が開発したアプリが全国V


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「ぐんまプログラミングアワード2021」のアプリケーション部門で優勝した本部高校3年の(左から)島袋樹さん、黒木春温さん、崎原海斗さん

 本部高校3年の崎原海斗さん(17)と黒木春温(しおん)さん(17)、島袋樹(いつき)さん(17)はこのほど、「ぐんまプログラミングアワード2021」(上毛新聞社主催)のアプリケーション部門で優勝した。開発したアプリ「マスクとれルンです」は、マスクを着用していても、目で表情を読み取り、笑い・泣き・怒りの三ついずれかでマスクなしの表情が撮影される。全国から90チームが出場し、オンラインで発表した。

 崎原さんらは「コロナ禍で何が必要か」を考え、マスク姿の写真が増えていることに気づいた。インターネット上のプログラミングコードを参考にし、マスクを着けて写真を撮っても表情と共にマスクなしで写るアプリを制作した。

開発したアプリを使って写真を撮ってもらう黒木さん=9月21日、本部町渡久地の本部高校

 チーム名は「本部高校マスクとり隊」。アプリ名は写真を「撮る」と、マスクを「取る」を掛けて「マスクとれルンです」にした。

 崎原さんらは「(優勝と聞いたとき)うれしかった。大会に向けてアプリやプレゼン方法を改善した成果が出た」と話した。大会を通して3人は人に思いを伝える大切さなどを学び、島袋さんはマーケティングを、崎原さんはエンジニアに、黒木さんは「相手に気持ちを伝える仕事に就きたい」とそれぞれ進路を見つけた。3人は大学進学を目指し勉強に励んでいる。

 ぐんまプログラミングアワードはプログラミングの人材育成と教育推進を目的に2017年から開催している。アプリケーション部門は小学生~大学生・専門学校生を対象にアプリケーションのアイデアと完成度を競う。