納税額24%増、429億円 県内21年確定申告 コロナ反動で増加


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 沖縄国税事務所は28日、2021年分の所得税、消費税、贈与税などの確定申告状況を発表した。所得税などの確定申告書の提出人数は前年比3・7%増の22万3068人で、23年連続増加した。

 申告納税額のある納税者は同4・9%増の9万488人だった。所得金額は同14・9%増の5039億1500万円、申告納税額は同24・5%増の429億5700万円だった。前年に新型コロナウイルスの感染拡大などで減少した反動もあり大幅に増加にした。

 所得者区分別では、株式売却や土地譲渡など事業所得者以外の所得金額が同8・1%増の4063億9800万円、申告納税額が同14・3%増の334億8100万円だった。

 株式などの譲渡所得の申告人数は同10・2%増の4517人だった。所得金額は同2・9倍の183億1千万円だった。日経平均株価が1990年以来初めて3万円台をつけたことが要因と考えられる。

 土地などの譲渡所得の申告人数は同6・7%増の7212人だった。所得金額は同4・3%増の701億500億円だった。

 個人事業者の消費税申告件数は同3・3%増の1万3373件、申告納税額は同3・8%減の70億9千万円だった。還付申告は1337件だった。

 贈与税の申告人数は同9・4%増の5452人、申告納税額は同2・3倍の68億3700万円だった。

 自宅からeーTaxで申告書を提出した納税者は同1・4倍の3万4294人となり、確定申告会場で申告書を作成・提出した人の数を初めて上回った。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、eーTaxの利用が増えたとみられる。

 (玉城江梨子)