宮城、病克服し「再出発」 塩屋湾一周トリム


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9キロ男子のトップでゴールを駆け抜ける宮城武斗=16日、大宜味村塩屋(池田哲平撮影)

 2020年に甲状腺の病・バセドー病を患い、レースから遠ざかっていた宮城武斗は序盤からペースを上げた。後続を引き離し、2位に2分以上の差をつけて最長9キロ・男子競争の部で優勝を果たした。

 4年前の41回大会は、当時設定されていた16・7キロを制した。県内のさまざまな大会で結果を残してきた中で、病気の症状が現れた。1年間は「ほぼ寝たきり」の状態だったという。徐々に治療を進めて、地元の東村に近い今大会を復帰レースとして位置付け、準備を進めた。

 「コース内にあるトンネルで失速しないように意識した」と語り、序盤で先頭に立つと、最後まで力を抜くことはなかった。再出発を切った宮城にとって今大会は「通過点」。「気持ちよく走れた。これからトラックレースや大きいマラソンに挑戦していきたい」と前を見据えた。
 (池田哲平)


 【大宜味】「新緑の塩屋湾を走ろう!」をキャッチフレーズに第45回塩屋湾一周トリムマラソン大会(主催・同実行委員会、共催・琉球新報社)が16日、大宜味村の旧塩屋小学校前を発着点に開催された。最長9キロコース競争の部男子一般は宮城武斗(宜野湾市)が30分30秒で優勝、女子は矢羽田やよい(恩納村)が43分49秒で頂点に立った。

▽9キロ男子

 (1)宮城武斗(宜野湾市)30分30秒(2)児山覚(那覇市)32分46秒(3)新垣卓也(南風原町)32分52秒

▽同女子

 (1)矢羽田やよい(恩納村)43分49秒(2)喜舎場梨枝(中城村)44分53秒(3)大城初枝(名護市)45分15秒

▽5キロ男子

 (1)鷹谷博一(名護市)19分0秒(2)山田健太郎(与那原町)19分53秒(3)大城司(那覇市)20分8秒

▽同女子

 (1)山田麻里江(与那原町)19分52秒(2)玉城瑛梨(国頭村)22分33秒(3)宮城千加(名護市)22分45秒