【浦添】「こんにちは、ナビゲーターの響です」―。沖縄県立浦添商業高校の昼食時、プロのラジオパーソナリティーさながらの心地よい声とリズムで「超高校生級」の校内放送が流れる。声の主は島袋響さん(情報処理科3年)。放送部内に校内放送局「URASHO WAVE 877」を立ち上げ、浦商生の活躍など「今」を伝えている。
局名の「877」は学校の電話番号の市内局番にちなむ。昼の番組「マッシュアップス」は、ニュースや天気予報も提供する本格的な情報番組だ。行事などの機会に特別番組も編成する。
「実は今、国際観光科(2年生)がマレーシアに海外研修に行っています。その様子を生中継で聴いてみましょう」。先月は、浦添―マレーシア間約3700キロを通話でつなぐ“国際放送”を実現した。別の生徒がマレーシアの食生活や学生の様子などをレポートした。
響さんは、小学3年のころからすでにラジオに魅了されており、下校時にも、その日の出来事をラジオ番組形式で一人つぶやき歩く「一人ラジオ」を展開していたという。中学1年の時には機材をそろえ、自前のラジオ番組を制作。「URASHO WAVE」では、話し手、制作、音響はもちろん、効果音やジングル、ロゴの作成も自ら手掛けている。
放送では、行事や部活での生徒の活躍をどんどん紹介する。「浦商に輝いている人がいっぱいいるということを届けたいし、(生徒にも)浦商生で良かったと思ってほしい」。島袋さんは今日もマイクに向き、気持ちを込める。「浦商最高!」
番組は公式ツイッター(@urasho877)で聞くことができる。
(長濱良起通信員)