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プール熱、県内初の流行警報 飛まつ感染 タオルの共有避けて


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 県は29日、小児を中心に発熱や咽頭痛を引き起こす咽頭結膜熱(プール熱)の患者が増加しているとして、県内で初めて流行警報を発令した。
 県によると、18~24日に県内定点医療機関31カ所から報告された患者は112人で、定点当たりでは警報基準(3・00人)を超える3・61人だった。県内では感染症法の施行により定点報告が始まった1999年以降初めて、流行警報を発令した。
 咽頭結膜熱は、せきやくしゃみによる飛まつや、手指や共用したタオルなどの接触で感染する。
 県内では8月初旬から流行が拡大しており、8月7日以降の直近7週間の患者数は426人。年齢別では1歳が109人と最も多く、続いて3歳78人、2歳68人、4歳45人、6カ月以上12カ月未満43人となっている。
 咽頭結膜熱は全国でも拡大傾向にあるという。ワクチンはないため、県は手洗いやうがいなどの感染対策や、感染者との接触、タオルなどの共有は避けるよう呼び掛けている。 (嘉陽拓也)