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原告、上告受理申し立て SACO訴訟で 高裁判決「不服」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 沖縄市で2008年に発生した公務外の米兵2人によるタクシー強盗致傷事件で、被害者遺族が米兵2人を相手取った別訴訟の損害賠償確定判決を受け、国が省令に基づく支給処分をしないことの違法性などを問う訴訟で、原告側は29日までに、控訴を棄却した福岡高裁那覇支部判決を不服として最高裁へ上告受理を申し立てた。26日付。
 訴訟は、米側が支払った見舞金が確定した賠償額に満たなければ、日本政府が差額を穴埋めする「SACO見舞金」制度の在り方が争点。高裁判決は支給が行政上の義務ではなく、未支給に違法性はないと判示した。