台風１４号発生　先島に影響も

　気象庁によると、３０日午前３時の観測で、フィリピンの東の熱帯低気圧が台風１４号に変わった。発達しながら沖縄の南に進み、先島諸島などに影響する恐れがある。気象庁は今後の情報に注意するよう呼びかけた。
　９月の台風は５日に発生した１３号に次いで２個目。１９５１年の統計開始以来、５１、７３、８３年に並ぶ最少記録となる。気象庁によると、平年の９月の台風発生数は約５個で、８月の次に多い。今年は９月中旬から下旬にかけ、太平洋高気圧が南西に張り出し、通常は台風が発生しやすいフィリピン付近の気圧が平年より高くなっていたという。
　台風１４号は３０日午後６時現在、フィリピンの東を西北西へ時速１５キロで進んだ。中心気圧は９９８ヘクトパスカルで最大風速１８メートル、最大瞬間風速２５メートル。中心の南西側３３０キロ以内と北東側２２０キロ以内は風速１５メートル以上の強風域。