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遺骨未返還「安全に懸念」 松本元死刑囚次女へ国側


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 2018年に死刑が執行されたオウム真理教松本智津夫元死刑囚=執行時(63)、教祖名麻原彰晃=の遺骨や遺髪を引き渡すよう次女が国に求めた東京地裁での訴訟で、遺骨などについて次女側が保管の場所や方法を示しておらず、次女ら関係者の安全性に懸念があると国側が主張していたことが3日、分かった。国側が請求棄却を求めた理由が訴訟記録で判明。次女側は引き渡しによる具体的な弊害が明らかではないと反論している。
 遺骨などを巡り、帰属先を遺族間で争うトラブルに発展し、裁判を経て21年7月に引き渡し先を次女とする判断が最高裁で確定した経緯がある。