寺の住職殺害　容疑男女逮捕　千葉・墓石会社代表ら

　東京都足立区の寺の住職を７月に殺害したとして、警視庁捜査１課は７日、殺人と建造物侵入の疑いで、千葉県鎌ケ谷市の墓石販売会社「鵠祥堂（こくしょうどう）」の代表斎藤竜太容疑者（５０）＝同市東中沢＝と同社役員青木淳子容疑者（６３）＝東京都練馬区大泉学園町＝を逮捕した。住職は多数の練炭が見つかった寺の納骨堂で倒れており、一酸化炭素（ＣＯ）中毒で殺害されたとみられる。
　捜査１課によると、殺害されたのは足立区入谷２丁目にある源証寺の住職大谷忍昌さん（７０）。鵠祥堂は霊園開発や墓石販売を手がける。源証寺の霊園の開発や管理をしており、警視庁は同社と大谷さんの間でトラブルがあったとみて捜査。７日に竹の塚署に捜査本部を設置した。
　逮捕容疑は共謀し、７月２２日午後１１時～１１時半ごろ、源証寺に侵入して納骨堂内に練炭を設置して着火。７月２３日朝、納骨堂に入った大谷さんをＣＯ中毒にさせて殺害した疑い。侵入時に寺の焼却炉にガソリン入りペットボトルを入れた疑いもある。警視庁は２人の認否を明らかにしていない。
　大谷さんは複数の練炭が置かれているのに気付き、片付けようとした際に倒れたとみられる。異変に気付き駆け付けた妻と娘にもＣＯ中毒の所見があり、一時入院した。