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「これまでの説明うそ」 市議から批判相次ぐ


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 那覇市議会(野原嘉孝議長)は12日、各派代表者会議を開き、政務活動費の不正受給や現金3500万円の受け取りを認めた久高友弘氏への対応について協議し、久高氏に事実関係の説明を求めていく認識で一致した。17日に再度、会合を開き、説明責任を果たす場の設定などについて協議する方針を決めた。出席議員からは久高氏に対して、「これまでの説明がうそだったことになる」などと批判が相次いだ。
 久高氏が所属する自由民主会派幹事長の坂井浩二氏は「お騒がせしてしまい大変申し訳ない」と謝罪した。坂井氏によると、強制捜査が始まってから、会派のどの議員も久高氏と連絡が取れないとして、「何らかの形で連絡を取り、事実関係を確認したい」と語った。
 野原議長は「議員全員に政務活動費の適正な支出の徹底をお願いしたい。久高氏に関して何ができるか精査し、次回の各派代表者会議で提起しながら皆さんと議論したい」と述べた。
 公明党の糸数昌洋氏は「久高氏は3月の代表者会議で現金を受け取っていないと説明していた。それがうそ、偽りだった。議会としてしっかり対処すべきだ」と批判した。立憲なはの與儀喜邦氏は「議会に虚偽の説明をしていたことになり、決して容認できるものではない。議会として早急に対応すべき案件だ」と訴えた。
   (吉田健一)