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大坂被告は 「虚偽供述」 渋谷暴動で検察側


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 1971年の東京・渋谷暴動事件で警察官に対する殺人などの罪に問われた過激派「中核派」の活動家大坂正明被告(74)の公判が19日、東京地裁で開かれた。検察側は論告で、事件の前に闘争方針の話し合いに参加していないなどとする被告の説明について「罪を免れようとする虚偽供述で、信用できない」と指摘した。
 起訴状などによると、71年11月14日、沖縄返還協定に反発する学生らによるデモの警備中だった新潟県警の中村恒雄巡査=当時(21)、殉職後警部補に昇進=を仲間と共に火炎瓶や鉄パイプなどで襲撃して殺害し、他の警察官3人にけがをさせ、派出所に放火したなどとされる。