柿沢氏側、元区議に顧問料　江東区長選を共に支援

　東京都江東区長選を巡る公選法違反事件で、柿沢未途衆院議員（５２）＝自民党を離党＝側が、４月の区長選で当選した木村弥生前区長（５８）＝辞職＝を共に支援した元区議に対し、６月以降、顧問料として毎月２０万円を提供していたことが１５日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は柿沢氏を買収容疑で捜査。区長選支援の報酬の趣旨が含まれていないかどうか調べているもようだ。近く柿沢氏を任意聴取する方針。
　木村氏側も４月の選挙後、元区議に１００万円を支払っていたことが判明した。元区議は、区長選と同日程で実施された区議選に出馬したが落選。木村氏側は「生活費と区長へのアドバイス料。選挙を手伝ってもらった見返りという意図は全くない」としている。
　特捜部は今月１４日に東京・永田町にある柿沢氏の議員会館事務所と江東区の自宅を家宅捜索。既に秘書や区議らの関係先も捜索し、事情聴取を進めている。