小笠原諸島でアホウドリ繁殖 戦後初「復活へ一歩」


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小笠原諸島・媒島で繁殖が確認されたアホウドリのつがい=2月(東京都提供)

 環境省と東京都、山階鳥類研究所(千葉)は26日、国の特別天然記念物で絶滅危惧種のアホウドリが、小笠原諸島(東京)の媒島で繁殖しているのを確認したと発表した。小笠原でのアホウドリ繁殖の確認は戦後初。

 国内で繁殖が確認されていたのは、伊豆諸島の鳥島と尖閣諸島のみ。小笠原では1930年代に羽毛採取目的の乱獲で絶滅していた。
 山階鳥類研究所の尾崎清明副所長は「小笠原諸島での繁殖確認は、アホウドリ復活の大きな一歩。今後の繁殖個体増を期待したい」と話した。
今年2月、媒島を訪れた東京都の職員が、つがい1組を発見。DNA型を北大で分析した結果、親子と判明した。
(共同通信)