有料

県内では異例のスピード 高1で簿記3級と2級に一発合格 具志川商の目取真さん 沖縄


県内では異例のスピード 高1で簿記3級と2級に一発合格 具志川商の目取真さん 沖縄 2級と3級の合格証を手に喜ぶ1年生の目取真暖大さん(中央)、簿記部顧問の新里聖子教諭(左)、大城圭恵教諭=5日、具志川商業高校校長室(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【うるま】具志川商業高校(神谷和彦校長)のオフィスビジネス科1年の目取真暖大さんが、県内では異例の速さで日商簿記検定3級から2級に合格した。1年生で合格の快挙に学校や地域の関係者が喜んでいる。

 目取真さんは7月に受けた3級に満点で合格し、8月の2級は90点台の高得点で1発合格した。高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を習得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえて適切な処理や分析をする際に、求められるレベルにあるという。

 中学校時代はバレー部に所属していたが、具志川商で簿記の楽しさを知り、簿記部に入部した。平日は5~6時間、休日は10時間程テキストをこなし、同部顧問の指導の下、学習を重ね実力をつけた。

 簿記部顧問の新里聖子教諭と大城圭恵教諭は「入学して初めて触れた簿記学習に興味を示し、簿記部に入部後はどんどん問題を進め、2級を取得する力をつけた。授業中は積極的で、部活では先輩に質問するなど、分からない所をどんどん克服していた。ひたむきな努力とコミュニケーション力があったからこそ伸びるスピードに違いが出たと思う。次の1級に向け、さらに頑張ってほしい」とエールを送った。

 神谷校長は「1年生の合格は学校としても大変うれしく思う。本人の頑張りに加え、顧問2人の二人三脚による指導が実を結んだ」とたたえた。

 目取真さんは「将来の夢に向けしっかり取り組んで行きたい。具志川商業に入学して良かった」と目を輝かせる。将来は公認会計士を夢見ている。 

(新城孝博通信員)