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沖縄SV惜敗 Hondaに3―4<JFL>


沖縄SV惜敗 Hondaに3―4<JFL> 沖縄SV―Honda FC 後半、相手のフリーキックに反応し、懸命に守る沖縄SVの選手たち=15日、タピック県総ひやごんスタジアム(大城三太撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVは15日、タピック県総ひやごんスタジアムでHonda FC(静岡)と対戦し、3―4で惜敗した。通算成績は7勝7敗5分けで勝ち点は26のまま。

 前半は攻められ続けたが、少ないチャンスを生かし30分に先制。新加入の川中健太が右サイドからクロスを放り、中央から青戸翔が決めた。しかし、2失点し、1―2で折り返した。後半序盤にも失点したが、その後は交互に点を取り合い、青戸の2点目、松下大祐の3点目で相手を脅かした。しかし、勝利には届かなかった。

 次戦は9月22日、日田市陸上競技場でヴェルスパ大分と対戦する。


執念の追い上げ あと一歩届かず SV、守備面で課題

 後半17分までに1―4とされたが、選手たちはここから勝利への執念を体現した。青戸は2点目を挙げてエースの活躍。有田朱里はカウンターで器用にボールを運び、相手の脅威となった。3―4まで追い上げたが勝利に届かなかった。

 Hondaは試合前の順位で8位だが、昨季の覇者。今季6月の対戦では0―3で完敗した。

 惜しむらくは、前半の2失点目と後半4分の3失点目。前半は、左バックの安在和樹が攻撃的に前に出たスペースを正確なロングパスで突かれ、別の選手に精度あるクロスを放り込まれた。同じパターンで短時間に2失点は痛かった。

 後半はセットプレーからで、蹴り込まれる前の相手の巧みな誘導につられ、ゴール前を手薄にしての失点。DFの藤﨑将汰主将は「攻撃で(観客を)魅了するプレーはできたが、守備でおろそかな部分がはっきり出た。いい部分は伸ばし、悪い部分は改善を求めないといけない」と成果と課題を持ち帰った。

 新加入の川中健太は運動量豊富に動き、先制点をアシスト。「失点のシーンは隙が出た。決めるべきチャンスもあったし、前からのプレスでももっと役割を果たしたい」と次戦に向かう。

 (大城三太)


 ホンダFC(30)
  4―3(2―1,2―2)
 沖縄SV(26)

まだまだ伸ばせる

 小野木玲監督(沖縄SV)の話 前半2失点は早いタイミングのクロスからで、上げさせないマークの付き方など修正が必要。攻めの姿勢を貫くことができたのは前向きに捉えている。成長の部分が見えたことは誇りに思うし、まだまだ伸ばせる。4失点しては勝ちは難しくなる。

勝ち切れてよかった

 小林秀多監督(Honda)の話 前半からいい入りができたが、先制されてしまった。サイドの優位性を生かして前半のうちに逆転できた。しっかり勝ち切れたことはよかった。リーグの中断期間に入る前に点が取れていなくて、システムを変えて幅をつくれるようになった。