「レールは自分で作ったっていい! やりたいことをやりつくす就活に」ロックダウン世代になった就活生のリアル(3)

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琉球新報Style初となる、学生ライターによる連載が始まります。その名も「ロックダウン世代になった就活生のリアル」。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、インターンや採用試験もオンラインへ移行するなど、就職活動も今までと大きく様変わりしています。そんな新しい日々を手探りで進む学生の皆さんのリアルな感情や、葛藤などを体験記として記していきます。




こんにちは。信州大学の渡久地愛(とぐち・あい)です。
この度、琉球新報Styleの学生ライターとして、自分の思いをつづる機会をいただきました。一度は就職活動をしたものの、納得できなかったので就活の波に乗ることをやめ、違うルートで自分の道を見つけようと模索している大学生が、就職活動とそれを取り巻く社会に対して抱いた疑問や葛藤、経験を通して考えたことなどを話していきたいと思います。


自分の可能性を広げるため、2年間の休学を決意!



まず、私の大学生活と就職活動について少し振り返ってみます。
「このまま大学生だけしていては、社会に出るのが不安。自分の軸を持ちたいし、知らない世界をもっと見たい!」という思いがきっかけで、休学を決意した大学3年の夏。それから2年間の休学生活で、私は北海道のラベンダー畑でのリゾートバイトや、沖縄の地方創生系企業でのインターン、東京のビジネスマンとの交流、海外一人旅などをしながら、いろんな人の働き方や生き方を垣間見てきました。

それまでの私は、「大学4年になる前に就活を始めて、名の知れた企業に就職する」という王道ルートしか知らず、「社会人になったら忙しくて自由な時間がなくなる」、「仕事は大変だ」など、社会に出て働くことに対して、漠然とした負のイメージしか持っていませんでした。しかし、現実社会にはいろんな人がいて、十人十色それぞれの働き方や生き方があって、自分でそれを選択することができるし、選択した後のルート変更もできるという事実に気づくこととなりました。同時に、どういう基準で選択するかという問いの答えは、自分自身でしか導き出せないということも知りました。

休学を終えた私は、「働くことは意外と面白そうだ!」という気持ちになったものの、どんな企業で働きたいか、どんな仕事がしたいか、沖縄に戻るのか、何も定まらないまま大学に戻りました。そして、早く社会に出ていろ
んな経験をしたいという思いから、候補にあった大学院進学ではなく、大学を卒業して社会に出ることを選び、今年の春休みから就活を始めることになりました。


日本独自の就活の形に疑問




私は休学前から、卒業を控えた学生が同じ時期にエントリーシートを書いて、スーツを着て面接を受けるという、もはや同調圧力のような就職活動自体に抵抗がありました。大学で知り合った海外の友達は、日本の就活システムを不思議に感じており、彼女たちの国では大学を卒業してもすぐには就職しない人も多いし、年齢や時期に関係なく自分がしたい時に就活するのが普通だという話をしていました。日本の就活システムに違和感を覚えるのは私だけじゃない、システム自体が変なのかもしれないと思い、私は自分のペースで就活を進めて行こうと決めていました。

コロナ禍ということもあり、多くの企業がオンラインでの就職説明会や面接を行なっていたのは、場所の制限なしに就活を進められるという点ではラッキーでした。しかし、多数の企業はエントリーを早々に締め切り、企業側の都合に学生が合わせる、企業が学生を選ぶというような関係がうっすら見えてきて、だんだんと嫌気が差すようになりました。しかしそこを逆手に取ると、通年採用を行っている企業は学生(働き手)に配慮する社風である可能性が高いとも考えられます。同様に、SPIテストで企業は学生を振り分けると言われていますが、テストの手応えが悪くても面接に進めたら、その企業は人物重視で採用を決めているかもしれないなど、学生が企業を選ぶという視点で立ったときの判断基準も見えてくるようになりました。ちなみに、これらのセオリーは現在も検証中です。


今しかできないことに挑戦してみる!


いろんな発見がありながら就活を続けていましたが、「ここで働きたい!」と思うような企業はなかなか見つかりませんでした。就職先が決まらない毎日を過ごすのは結構ストレスで、早く決めたいけど、妥協して決めるのもなんか違う、自分の納得のいく答えを出したい…。そんな葛藤を繰り返しながら、春休みは一瞬で過ぎて行きました。

その後、4月から大学に戻る予定が、新型コロナウイルスの影響で授業が全てオンラインになり、時間だけはたっぷりある日々を過ごしていました。就活の方は、気になる企業の選考に進んだものの最終面接で落ちてしまい、また振り出しに戻ることになりました。



そろそろ気分転換もしたいけど、新型コロナのせいで外に出られない、でも家の中でできることは限られている…。せっかくの大学生活最後の一年を、何もせず就活や卒論だけに費やしていていいのか?世の中の流れに囚われずに、自分が今やりたいことを、時間がある今しかできないことをやってみるのもいいんじゃないか?「面白い人との出会いや新しい世界に触れたい!」という思いがメラメラと湧いてきました。そんな時は、思いに任せて行動するのみ!たくさんある不安や心配は一旦そばに置いて、私は以前から気になっていたWWOOFをしに、北海道へと旅立ちました。(※WWOOFとは、農業体験と交流のNGOの意。World Wide Opportunities on Organic Farms「世界に広がる有機農場での機会」の頭文字から成っています。)

結果から言うとWWOOFでの生活は、私の食や農業に対する価値観を大きく変えるきっかけとなりました。そんなWWOOF生活の話を、次回は書いていきます!

プロフィール 
渡久地愛。
信州大学人文学部心理学科4年。好きなことは旅、料理、家庭菜園、Netflixを見ること。2年間の休学を経た現在、一周回って人生迷子。有機農家でのボランティアがきっかけで食に目覚め、何を買うか、何を食べるかにこだわりを持つ。最近のプチ自慢は、ハリセンボンと海辺をお散歩したこと。



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