「政府を止めよう」 辺野古で220人が怒りの拳


この記事を書いた人 金城 美智子
政府が県知事による埋め立て承認取り消しを停止することを受け、怒りの拳を上げる市民ら=28日朝、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対する市民ら約220人は28日午前、移設先に隣接する米軍キャンプ・シュワブゲート前で抗議行動を始めた。政府が県知事の埋め立て承認取り消しの停止と埋め立ての行政代執行手続きに入ったことを受け、参加者からは「政府は私人の立場で基地を造ろうとしている。このようなめちゃくちゃな政府を止めないといけない」などの声が上がった。

 早朝の集会でうるま市具志川9条の会の宮城英和事務局長は、同会の仲宗根勇共同代表が27日に県に提言したという内容を報告した。「県の埋め立て承認取り消しを国が執行停止する前に、県は執行停止の差し止め訴訟や仮処分申請をすれば裁判闘争が終わるまで工事が止まる」と主張した。
 休憩を挟んで始まったゲート前での座り込みには約50人が参加。沖縄平和運動センターの山城博治議長は「いよいよ来るものが来てしまったが、百も承知でここで長年闘ってきた。政府を止めるため、気合を入れて頑張っていくしかない」と訴えた。【琉球新報電子版】