石川にサンエーSC 、旧浄水場跡県と契約交渉へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
サンエーが出店を計画する旧石川浄水場跡地

 うるま市石川の旧石川浄水場跡地の利活用をめぐり、跡地を所有する県企業局(平良敏昭局長)は15日までに、県内スーパー最大手のサンエー(宜野湾市、上地哲誠社長)と土地売買の契約交渉に入ることを決定し、同社とうるま市に通知した。

 敷地面積は約4万3千平方メートルで、うち企業局有地は3万6400平方メートル。サンエーはショッピングセンター(SC)の建設を計画しており、売買価格の交渉や地権者との調整を進める。
 旧石川浄水場は現在の市石川東恩納に移転したのに伴って2001年に廃止となった。県は当初、跡地を公共関係用地として利活用することで検討していたが売却先のめどが立たず、ことし5月にうるま市に対して民間事業者の推薦を依頼していた。
 うるま市は跡地利用者を公募し、サンエーから提案のあった出店提案を選定。8日付で県企業局に推薦していた。一方、跡地は第一種住居地域になっていることから、都市計画の用途変更手続きに着手する。
 開業時期は未定だが、県企業局は年度内に土地売買の仮契約を締結したい意向を示している。
 サンエーはうるま市石川赤崎に石川ショッピングタウンが立地しているが、同社によるとさらに大きな規模になるという。
 サンエー担当者は「うるま市石川を中心に南北から流入が見込める広い商圏がある。地域の発展に貢献できる出店にしたい」と述べた。