<南風>やりがいを高める


社会
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 「皆さんはどんな時にやりがいを感じますか」。お客さまの役に立った時、上司に褒められた時、目標を達成した時など、人によって異なる。私は「自分のやりたいことを実現し周囲の方が喜んでくれた時」に、満面にやけ顔が発動するぐらいのやりがいを感じる。

 ただ急にこんなことを聞かれても分からない、という方も少なくないだろう。今回はお仕事において自分のやりがいをアップさせたいという方、必見のフレームワークをご紹介したい。

 まず、やりがいの効果性についてだが、厚生労働省が発表した「働きがい・働きやすさに関する調査報告書」によると、やりがいがない方に比べ、ある方の意欲は3・1倍、定着率は4・4倍、業績も1・6倍の差があり、個人のメリットだけでなく企業にとっても「やりがい醸成」の効果性がうかがえる。

 ただ、やりがいは目に見えにくく自分でも気づきにくいため言語化する必要がある。その際に活用していただきたのが、Will―Can―Mustのフレームワークだ。別名、「天職を見つけるフレームワーク」とも言われており、リクルート社が自社の人材育成の為に開発した。

 Willは自分の実現したいことや目指す方向、Canは自分の強みや経験・スキル、Mustは周りから求められていること。これらを白紙やメモにできるだけ書き出し、全体を眺めて今日からどんな行動するのか考えてみるといい。

 Willを満たす行動を取れば幸福度が向上し仕事への意欲や活力が湧きやすくなる。Canを満たす行動を取れば成果が上げやすく成長角度も高い。Mustを満たす行動を取れば人や社会に承認や評価されやすくなる。この三つを満たせばやりがいと成果、両方得る可能性が高まる。ぜひ自分の可能性を狭めず書き出してほしい。

(福島知加、ワダチラボ代表取締役)