<南風>一人一人が経営者


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 ハッピーモア市場(宜野湾市志真志)は、お客さんのために自ら考えて行動し、仲間と共に成長したいと考える方を採用しています。

 せっかくのご縁で一緒に仕事をすることになったのだから共に学び、成長できる職場にしていきたい。それには、みんなと協力し合い、思いやりを持って真面目に働くことこそが大切だと思っています。

 仕事は決して楽ではありませんが、とてもやりがいがあります。自分のアイディアを現場で試して、実際にお客さんの目にふれ、生の声が聞けるので、仕事がより楽しくなっていきます。店内のポップは全てスタッフが作ったものです。スタッフの頑張りで、県内のみならず、なんと国外からも視察団がいらっしゃいます。

 ハッピーモアでは「一人一人が経営者である」という心構えを持っています。毎朝の朝礼で、ラジオ体操、企業理念の唱和を行います。ハッピーモアの経営理念は(1)全従業員の物心両面の幸福を追求すること(2)人類の幸福と繁栄に貢献すること―です。この中には企業の方向性、従業員の行動規範、社風の良質化、社会への貢献を含んでいます。

 次に、あいさつの練習や業務の確認作業など、お客さんを気持ちよくお迎えするためのトレーニングも行っています。あいさつは「相手を喜ばせるための大切なツール」なので、「ようこそハッピーモア市場へ!」という気持ちを込めてあいさつしています。

 ハッピーモア市場は大通りから外れた場所にあり、簡単にはたどり着けません。通りすがりではなく、ハッピーモア市場を目指してくる方がほとんどです。わざわざ来てくれるお客さんのためにもあいさつやコミュニケーションが重要です。来てもらったお客さんに「また次も行きたい」と思わせるようなお店づくりをするために今日も元気いっぱいの笑顔で働いています。

(多和田敬子、ハッピーモア市場 取締役)