ゆいレール運賃10月値上げ 2020年春からはSuica、PASMO、ICOCAなど10種類の交通系ICカード利用可能に


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沖縄都市モノレールでも使えるようになるSuica

 沖縄都市モノレール(ゆいレール、那覇市、美里義雅社長)は24日、那覇市の本社で記者会見し、てだこ浦西駅までの延長区間を開業する10月1日から、消費増税に合わせて運賃を一部値上げ予定であることを明らかにした。2020年春をめどに「Suica(スイカ)」をはじめ、全国の交通系ICカード計10種を運賃の支払いで利用可能にすることも発表した。

 ゆいレールは駅からの乗車距離に応じて運賃を算出する。10月1日からは、乗車駅から3キロまでは現行の230円で据え置くが、3・1~6キロの区間は10円値上げして270円になる。6・1~9キロの区間は現行の300円のままで、9・1~13キロの区間は10円上がって340円になる。

 首里駅を起点とした場合、古島駅までは230円、牧志駅までは270円、壺川駅までは300円、那覇空港駅までは340円となる。新たに開業するてだこ浦西駅から那覇空港までの運賃は370円になる。消費増税に伴う運賃値上げと延長区間の運賃設定は、24日に沖縄総合事務局に申請している。

 全国の交通系ICカードの導入は券売機の混雑解消が目的で、スイカ以外にPASMO(パスモ)やICOCA(イコカ)など計10種類が利用可能になる。県内専用のIC乗車券「OKICA(オキカ)」はそのまま利用できる。