オシドリひな カメラの前に 東村で確認 沖縄で繁殖


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東村高江で撮影されたオシドリのひな(右)=6月2日(西銘晃さん提供)

 【東】渡り鳥のオシドリのひな2羽が東村高江で確認された。近くに住む農業西銘晃さん(66)が設置した無人カメラで、6月1日以降の動画に映っていた。NPO法人どうぶつたちの病院沖縄の金城道男副理事長は「越冬するオシドリは沖縄では冬鳥。この時期に沖縄で見掛けることは珍しく、ひなの存在も沖縄での繁殖を示す。ひなの映像が県内で撮られたのは初めてだろう」と語った。ヤンバルクイナとオシドリが遭遇する希少な場面もあった。

 西銘さんは4月ごろ、見掛けなくなったヤンバルクイナを確認するため水辺にカメラを設置した。映像を確認した金城副理事長によると、ひなを含め10羽ほどのオシドリが映っていた。オスとメスも確認できる。

 西銘さんは「珍しい鳥が映っていたので、問い合わせをしたらオシドリと分かった。ヤンバルクイナの安否も確認できて良かった」と話した。

水辺近くからジャンプし、オシドリの間を通り抜けたヤンバルクイナ=6月22日、東村高江(西銘晃さん提供)