給油機移駐、早期判断へ 岩国市長が宜野湾訪問


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KC130空中給油機の移駐に関して意見を交わす福田良彦岩国市長(左)と佐喜真淳宜野湾市長=13日午前、宜野湾市役所

 【宜野湾】山口県岩国市の福田良彦市長は13日、宜野湾市を訪問し、米軍普天間飛行場に配備されているKC130空中給油機を岩国基地に移駐する日米両政府の方針について、佐喜真淳宜野湾市長に説明した。会談後には市役所屋上から同飛行場を視察した。

 福田市長は、普天間飛行場の移設見通しが立たない中での先行移駐は容認できないとの市の立場に触れつつも、「沖縄の過重な負担の軽減を目に見える形で進めるという政府の考え方は理解している」と強調し、受け入れに前向きな姿勢ものぞかせた。
 福田市長は会談後記者団に対し「早い段階で沖縄の負担軽減を図っていきたいという政府の思い、市長の思いを重く受け止め、速やかに判断したい」と語った。佐喜真市長は「受け入れに対して(福田市長が)前向きに決断すると思っている」と期待を込めた。
 福田市長は市役所での会談後、沖縄防衛局の武田博史局長の案内で嘉数高台から普天間飛行場を視察したほか、普天間飛行場に入り米軍から説明を受けた。