有料

テスラ販売数 BYD下回る 昨年10~12月


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【ニューヨーク共同】電気自動車(EV)世界最大手の米テスラが2日発表した2023年10~12月期の販売台数は前年同期比20%増の48万4507台だった。四半期として過去最多を更新したが、中国EV最大手の比亜迪(BYD)の52万6409台を下回り、初めてBYDに首位を奪われた。EV市場で競争が激化する中、テスラの販売台数は鈍化傾向にある。今後も成長を維持できるかどうかが課題となる。
 23年通年の販売台数は前年比38%増の180万8581台と、目標の180万台を上回った。BYDは73%増の157万4822台で、通年ではテスラが首位を死守した。
 EVの競争激化を背景にテスラは昨年、主力車種を値下げしてシェア拡大を目指してきた。ただ10~12月の増加率は、27%だった7~9月期から7ポイント低下し、伸びの鈍化が鮮明になっている。
 昨年11月に同社初のピックアップトラック型のEV「サイバートラック」の出荷を開始。てこ入れを狙うが、使用する合金鋼の加工が難しいとされ、量産には時間がかかるとの見方が出ている。