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米IT5社、増収増益 10~12月 AIブームも寄与


米IT5社、増収増益 10~12月 AIブームも寄与 米巨大IT5社の年~月期決算
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 【ニューヨーク共同】米巨大IT5社の2023年10~12月期決算が1日、出そろった。各社とも主力事業が好調で、全社で増収増益となった。景気減速懸念の後退によって経営環境が改善したほか、人工知能(AI)ブームも寄与した。
 グーグルの親会社アルファベットとメタ(旧フェイスブック)は売上高、純利益とも四半期ベースで過去最高。マイクロソフト(MS)とアマゾン・コムは売上高が過去最高だった。
 アップルは純利益が前年同期比13%増の339億1600万ドル(約4兆9700億円)だった。売上高は2%増の1195億7500万ドルで5四半期ぶりの増収。主力のiPhone(アイフォーン)販売が6%増と伸び、アプリ販売や音楽配信などのサービス部門も11%伸びた。地域別では日本が15%増、欧州が10%増と伸びる一方で中国と香港、台湾を合わせた中華圏が13%減と落ち込んだ。アルファベットは純利益が52%増の206億8700万ドル、売上高は13%増の863億1千万ドルだった。検索サービスや動画投稿サイトのユーチューブの広告収入が増加した。MSは純利益が33%増の218億7千万ドル、売上高は18%増の620億2千万ドルだった。生成AIの活用を進めるクラウドサービスがけん引した。
 メタは純利益が約3倍の140億1700万ドルだった。同社として初となる配当を行うことも発表した。
 アマゾンはインターネット通販の売り上げが大きく伸び、純利益が約38倍の106億2400万ドルだった。