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<ヒットのヒント>ルーペインソール 脚の疲れ 和らげる中敷き 高本 泰朗社長 リゲッタ 


<ヒットのヒント>ルーペインソール 脚の疲れ 和らげる中敷き 高本 泰朗社長 リゲッタ  「穴の開いた形が虫眼鏡のように見えるので、ルーペインソールと名付けました」と話すリゲッタの高本泰朗社長
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 レジ打ちなどの立ち仕事で脚が疲れる人の支えに―。リゲッタ(大阪市)の「ルーペインソール」は、靴の中に入れて使う薄型の中敷きだ。かかとが収まる穴を開け、足裏の凹凸に合う形状で体重の負担を分散して疲れにくくした。
 2008年に発売。人気となり、直近2年間で売上高が6倍以上に。希望小売価格は1650円。
 リゲッタはげたをヒントに、歩きやすい靴を製造している。土踏まずと足裏のくぼみ、かかと周りにフィットする独自の形状が特徴だ。
 「一般的な靴は中敷きが平らで、足裏と靴の間に広い隙間ができる。指の付け根とかかとばかりに体重の負担がかかり、疲れにつながります」。当初、中敷きは靴購入者向けの景品として提供していた。「中敷きだけでも欲しい」との声が多く、商品化に着手した。
 「冠婚葬祭の靴などに合わせるには厚みを極力削る必要がありました」
 試行錯誤し、かかと部分に穴を開ける発想をひらめいた。足裏全体で体重を支え、疲れを和らげる。最も厚い部分でも薄さは約5ミリで、靴の中で違和感を与えない。
 ヒールが高い靴などを除き、男女ともに一般的な靴に対応。外して水洗いでき、長く使える。
 「歩き続けると想定して空港などで購入し、旅行やレジャーを満喫する人も増えています」。大阪市出身。48歳。

リゲッタの「ルーペインソール」