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買収日程の不確実性高まる


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 SBI証券の柴田竜之介アナリストの話 日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収は、米大統領選に絡む政治問題になった。日鉄としては、政治的なトピックに発展することは想定の範囲内だったと思う。ただUSスチールは歴史も深く、米国を象徴する企業の一つのため、外国企業に買収されることへの感情的な抵抗もあるだろう。そのため、全米鉄鋼労働組合(USW)の理解を得ることは一筋縄ではいかない。買収の完了を長引かせることが米大統領選の選挙戦略としても賢明な判断となり、当初予定していたスケジュール通りに行くかどうかは不確実性が高まっている印象も受ける。