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東証 34年ぶり高値 一時3万7000円迫る


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 8日の東京株式市場は日経平均株価(225種)が急伸し、一時3万7000円に迫った。終値は前日比743円36銭高の3万6863円28銭で、バブル経済期の1990年2月20日以来約34年ぶりの高値を付けた。日銀が金融緩和の姿勢を今後も維持するとの見方が強まって外国為替市場で円が売られ、一時1ドル=149円台と約2カ月半ぶりの水準まで円安ドル高が進んだ。
 東証株価指数(TOPIX)は12・68ポイント高の2562・63となり、90年2月28日以来の高い水準だった。
 東京証券取引所によると、約1700社が上場する最上位「プライム市場」の時価総額は901兆2782億円に達した。900兆円を超えるのは初めて。
 好業績を示した銘柄が朝方から堅調に推移した。米ダウ工業株30種平均が前日に過去最高値を更新したことも追い風になった。
 株価水準の高い半導体関連に加え、時価総額が50兆円を突破したトヨタ自動車の株式も連日で買われ、相場全体を押し上げた。
 日銀の内田真一副総裁が8日にマイナス金利の解除後も「緩和的な金融環境を維持していくことになる」と発言したのが伝わると、投資家の積極的な動きが強まった。