「忙しい日々でも、野菜を簡単に楽しく摂取してほしい」。冷凍食品の宅配サービスを手がけるグリーンスプーン(東京)が、2020年に発売した冷凍スープが好評だ。電子レンジで5分の手軽さと種類豊富で大きめな野菜の食感が特徴だ。社名と同じ「グリーンスプーン」シリーズは、スープのほか、スムージーやサラダ、主菜がある。23年の全体の売上高は前年比で約3倍。「多忙だった20代に野菜不足が気になったものの、摂取が難しかった」という経験から考案、起業した。
スープは、ミネストローネや豚汁、ポタージュなど期間限定も含めて15品ほどあり、最大10種類の野菜がとれる。料金は定額利用で1食782円~883円。
「既存品にないものを作りたい」と、具材とスープは別々に冷凍。「解凍時に水っぽさをなくすため急速冷凍でおいしさを閉じ込めました」。視覚で楽しめるよう大きめにカット。料理の感覚をと、水を加えて温めて仕上げるようにした。コンソメやかつお節など約300の原材料から選定。「なるべく添加物がない調味料を使うほか、産地や種類で食感や味わいが異なる素材を厳選し、試作を重ねました」
顧客から「おいしく野菜がとれる」という声も。「サブスクリプションの提供で、摂取の習慣化につなげたい」。横浜市出身、35歳。
有料
冷凍スープ 野菜を簡単に楽しく摂取 田辺友則さん グリーンスプーン
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琉球新報朝刊
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