政府は2024年度に、ドローンを遠隔操縦する際に第5世代(5G)移動通信システムの携帯電話通信網を使えるようにする。5Gは第4世代(4G)に比べ、大容量データを高速で送れる。遅延の少ない高精細の空撮映像を送信し、道路や橋などインフラの細かな破損の迅速な確認や、スポーツの臨場感のある映像撮影など用途の広がりが期待される。
課題だった電波の混信による通信障害は、周波数帯の絞り込みなどで解消にめどが立ったとして、総務省は省令改正により5G利用を認める方針だ。4Gの携帯通信網を利用したドローンサービスは、NTTドコモをはじめ携帯大手各社が既に提供している。
ドローンは能登半島地震でも、孤立地域の状況確認や橋の破損の調査に活用された。22年施行の改正航空法で、市街地上空で目視せず自動で飛ばせるようになり、配送や測量、農業といった分野で需要が徐々に拡大している。物流倉庫など大型の屋内施設内で飛ばして、無人監視に用いる取り組みも進む見込みだ。
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ドローン5G解禁へ 来年度、用途拡大に期待
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琉球新報朝刊
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