ニデック社長に岸田氏　永守会長はグループ代表に

　モーター大手のニデック（旧日本電産）は１４日、創業者で会長兼最高経営責任者（ＣＥＯ）の永守重信会長（７９）が代表権のあるグローバルグループ代表となり、ソニーグループ出身の岸田光哉副社長（６４）が社長に昇格する人事を発表した。小部博志社長（７４）は代表権のない会長に就任する。いずれも４月１日付。ニデックは永守氏の後継者選びが長く経営課題で、世代交代が進むかどうかが焦点だ。
　永守氏は今回の人事に合わせて代表権を返上する意向を表明していたが、企業の合併・買収（Ｍ＆Ａ）の交渉を引き続き自らで担うため、最長４年間のみ代表権を継続すると説明。岸田社長の任期も４年とする。
（左から）グローバルグループ代表に就任する永守重信会長、社長に就任する岸田光哉副社長、会長に就任する小部博志社長＝１４日午後、京都市