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BM前副社長ら書類送検 街路樹損壊容疑、13人


BM前副社長ら書類送検 街路樹損壊容疑、13人 街路樹問題の経過
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 中古車販売大手ビッグモーター(BM)の東京都内の店舗周辺で街路樹を伐採するなどしたとして、警視庁は4日、器物損壊容疑で、兼重宏一前副社長(35)や4店舗で店長や従業員だった計13人を書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。
 前副社長については検察に刑事処分の判断を委ねる「相当処分」の意見を付けた。任意聴取に「伐採の指示はしていない」と説明していた。他に書類送検されたのは多摩店(東京都多摩市)や環八世田谷店(世田谷区)、練馬店(練馬区)、立川店(立川市)の関係者。前副社長は、創業者兼重宏行前社長(72)の長男。
 前副社長と多摩店の店長(当時)ら計6人の書類送検容疑は2023年7月、草刈り機で店舗前の街路樹を伐採した疑い。他3店舗の計7人は21~23年、除草剤をまき店舗前の木を枯らした疑い。
 捜査関係者によると、多摩店では昨年4月、店舗の清掃状況を確認する「環境整備点検」で「不適」とされたが、伐採後の7月は「適」とされていた。前副社長は両点検に立ち会っていた。
 前副社長の書類送検について、BMは取材に「既に退職しており当社として状況を認識しておらず、コメントする立場にない」としている。
 都の調査で除草剤の成分が検出されていた都内9店舗のうち、世田谷代田店(世田谷区)など残る計5店舗については、容疑者不詳で4日に書類送検した。