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アルガレックスが受賞 古波津基金 「うま藻」を製造


アルガレックスが受賞 古波津基金 「うま藻」を製造 アルガレックスの濱地心専務執行役員(右)=5月29日、那覇市
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 県内製造業の振興を目的に運営する古波津製造業育成基金の本年度贈呈式が5月29日、那覇市のダブルツリーbyヒルトン那覇首里城で開催された。県内に自生する藻に泡盛かすを餌として与え、うまみとDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富な「うま藻(も)」を製造する「アルガレックス」(うるま市、高田大地社長)に技術功労賞で50万円を贈った。
 「うま藻」の製造は人工知能(AI)で生育状況を監視しながら泡盛かすの投与量を自動調整している。原料は県内の汽水域から採取した藻「オーランチオキトリウム」と、新里酒造(沖縄市)から引き受けた泡盛かす。藻はDHAを含む一方で苦みが強いが、アミノ酸が豊富な泡盛かすを与えることでうまみを増した。昨年から粉末の調味料やだししょうゆなどを販売している。
 人材育成助成金では、なは市少年少女発明クラブに10万円を贈った。
 基金は拓南製鐵創業者の故・古波津清昇氏が設立し、今回で32回目の贈呈。 (島袋良太)