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相談特化店舗 りそなが計画 首都圏、関西10カ所


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 りそな銀行の岩永省一社長(59)は9日までにインタビューに応じ、個人客からの相談対応に特化した新型の店舗を出す計画を明らかにした。主に郊外の商業施設への出店を想定し、1年程度かけて首都圏と関西圏の約10カ所に構える。
 名称は「りそな!n(イン)」。11月に奈良県の商業施設に初出店し、来年1月には東京都江東区にも出す。日銀の追加利上げによる「金利のある世界」で増加を見込む金融関連の相談に無料で応じる。転職や結婚、自宅の売買といったお金が絡むさまざまなテーマのセミナーも実施する。
 顧客との日常的な接点を増やして新たな取引につなげる。
 メガバンクやインターネット銀行などの競合がひしめく中、岩永氏は「りそなが選ばれるためには多機能性が重要だ」と語った。新型店は「生活総合金融サービス業」への変革を目指す一歩となる。
 金利のある世界に移行し、貸し出しや運用の元手となる個人預金の獲得が重要になっている。りそなが気軽に立ち寄れる店を先行して拡大することで他行の優位に立ちたい考えだ。