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欧州中銀、連続利下げ 今年3度目、3.25%に


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【クラーニ共同】欧州中央銀行(ECB)は17日、スロベニアのクラーニで理事会を開き、追加の利下げを決めた。政策金利として重視する中銀預金金利は0・25%引き下げ、3・25%とする。インフレ率が目標の2%を下回る水準に鈍化したことを踏まえた。利下げは前回9月に続き2会合連続で、今年3度目。
 経済大国ドイツが、今年は2年連続でマイナス成長の見通しとなるなど、ユーロ圏の景気は振るわない。ECBは物価高の再燃を抑えつつ、経済回復を後押しする難しいかじ取りを迫られる。ECBの中銀預金金利は、市中銀行がECBに余剰資金を預ける際の金利。利下げは家計や企業への貸出金利を引き下げ、景気を刺激する効果が見込める。ECBは昨年9月、ロシアのウクライナ侵攻後に進んだインフレを抑えるため、1999年の単一通貨ユーロ誕生以降で最高の4・0%まで利上げした。