福岡県が2025年度、学習指導要領に縛られないカリキュラムが組める「学びの多様化学校(不登校特例校)」を県立高校に設置する方針を固めたことが9日、分かった。県関係者によると、県立高への設置が実現すれば全国初。増加傾向にある不登校生徒への対応を強化する。関連費用を24年度県当初予算案に盛り込んだ。
県教育委員会によると、22年度の県立高の不登校生徒数は1341人。20年度比の約1.3倍に増加している。生徒千人当たりの不登校生徒数も20.5人と全国平均を上回っている。
文部科学省によると、学びの多様化学校は全国の10都道府県に24校あり、高校は私立のみ。大阪府教委が府立高に設置する方針を示している。
福岡県は、県内の「少年自然の家」で不登校の児童生徒の社会的自立をサポートする費用も予算案に計上。小学校で児童の学習支援や教育相談に当たる不登校児童相談員の配置を支援する事業費も盛り込んだ。
県の24年度一般会計当初予算案の概要も判明。23年度比3%減の2兆1321億円とした。
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県立高に初の 「不登校特例校」 福岡県、25年度設置
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琉球新報朝刊
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