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生徒ら金融知識学ぶ OFGが出前授業


生徒ら金融知識学ぶ OFGが出前授業 沖縄銀行(おきなわフィナンシャルグループ)による出前授業「くらしとお金の教室」=20日午前、うるま市の具志川商業
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 沖縄銀行を中核とするおきなわフィナンシャルグループ(OFG)が、県内の学生を対象とした金融教育の出前授業を始めた。19日に沖縄調理師専門学校(那覇市)、20~21日は具志川商業高校(うるま市)で実施し、沖縄銀行の職員がスマートフォンやタブレットを使ったシミュレーションを交えながら、お金の知識を解説した。
 日本の金融教育は海外に比べて遅れが指摘される。国内でも、金融広報中央委員会の金融リテラシー調査で沖縄県民の正答率が最下位という結果が出ている。沖銀の出前授業はこれまでも各地域であったが、沖縄全体の金融リテラシー向上につなげようと、昨年末から「くらしとお金の教室」として、学校から依頼を受けて講師を派遣する仕組みを整えた。
 20日の具志川商業高校2年生への授業で、沖銀与勝支店の國吉真仁支店長は、超低金利時代で貯蓄ではお金が増えなくなっていることや、単利と複利の考え方、金融商品の特徴を解説。「資産運用にはお金を増やす目的があるが、応援したい企業に投資して経営をよくすることにもなり、社会参加につながることも頭に入れてほしい」と語った。
 2年5組の上原清暉さん(17)は「お金って意外にたまらないことが分かった。自分のニーズを考えながら将来楽しく過ごせるようにしたい」と話した。出前授業に関する申し込みはOFGのホームページから。