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故障原因「校内環境」 徳島・タブレット不具合


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 徳島県教育委員会が2020年度に調達し、県立高校などに配った「1人1台」のタブレット端末1万6500台のうち半数超が故障した問題で、納入した四電工(高松市)は3月29日、原因の調査結果を公表した。リコールの対象となるような製品不良は認められず、学校での保管環境が要因とみられるとしている。
 バッテリーの膨張や充電後に1時間未満しかもたない故障が多発しており、今回は膨張の原因調査を第三者の検査会社に依頼。保管状況については、四電工が学校の教員に聞き取りをした。検査会社は故障したものと正常な計3台のタブレットを調べたという。
 タブレットは中国のツーウェイ社製。昨夏以降に膨張が急増した。調査結果では、夏休み中で空調管理されていないなど、学校の保管環境に起因するバッテリー電解液のガス化が要因との見方を示した。
 今月18日時点で故障台数は9465台で、全体の6割に迫る。
 調達が追い付かず不足数は7812台に上り、1人1台の状態に戻るのは今年9月ごろを見込んでいる。