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「海老芋」商品収益を寄付 10万円余 大阪の高校生、農家らと開発


「海老芋」商品収益を寄付 10万円余 大阪の高校生、農家らと開発 「JASSラルパテ」代表の富田年久さん(右)に事業収益を寄付する富田林高の生徒たち=3月15日、大阪府富田林市
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 大阪府富田林市で生産される「海老芋(えびいも)」を使った商品を開発した府立富田林高2年の女子生徒5人が3月15日、事業収益の全額10万790円を、ネパールの児童を支援する非政府組織(NGO)「JASSラルパテ」に寄付した。
 生徒らは昨年、模擬会社を設立し、海老芋農家と製造業者の協力を得て、商品開発から宣伝、販売、決算までを行った。「第4回リアビズ高校生模擬起業グランプリ」でグランプリを受賞。社長の井上蘭さん(17)は「皆さんのおかげでグランプリを受賞できた。収益は学校に行けない子どもたちに使ってください」と話した。
 同校卒業生でNGO代表の富田年久さん(64)=府立東住吉高教諭=は「地元の食材を使って地域貢献し、ネパールにも社会貢献する皆さんに感動している。寄付は奨学金として使う」と感謝状を手渡した。NGOは、ネパールに小学校4校を建て、200人超の児童に奨学金を送っている。
 生徒らが開発した「えびのいもこの炊き込みご飯」の製造販売権は、富田林市の食品製造販売「開屋本舗」に譲渡された。開田早代社長(55)は「私たちも売り上げの一部を寄付していきたい」と話した。