東北大(仙台市)と熊本大(熊本市)は3月29日、半導体や量子コンピューターなどの研究、教育で連携するための協定を結んだ。熊本県には台湾の半導体受託生産大手が工場を建設、宮城県にも別の大手が進出する予定で、両大学は共同研究を通じて技術者育成の促進を図る。
仙台市で締結式を開いた。熊本大の小川久雄学長は半導体分野では技術者不足が喫緊の課題とし「研究を先導する東北大とともに、高度な人材の育成を進める」と述べた。東北大の大野英男学長は、遠隔地でも学べるeラーニングの仕組みを共同で構築し、他大学に提供するなど広く国内の人材教育に貢献していく意向を示した。
熊本県では台湾積体電路製造(TSMC)が、画像センサーや自動車向けに供給する生産工場を建設。
宮城県でも、台湾の力晶積成電子製造(PSMC)が進出予定で、2027年の稼働を目指している。
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半導体教育で連携 東北大と熊本大
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琉球新報朝刊