那覇市立石嶺小学校(大村朝彦校長)は、パリ五輪で正式種目となったブレイキン(ブレイクダンス)を体育の授業に取り入れた。ブレイキンを授業で実施したのは県内で石嶺小が初めて。ブレイキンの経験者である6年5組の担任、安田浩哉教諭が7月、クラスの児童32人に指導した。
ブレイキンはアクロバティックな回転技や素早いステップなどが特徴だ。音楽に合わせて即興で踊る競技。パリ五輪では日本代表の湯浅亜実選手が金メダルを獲得するなど、注目を集めた。
授業は7月9~18日の間に7回実施した。児童はまず、立ち踊りの「トップロック」、床に手を付けた状態で足さばきをする「フットワーク」、回転する動きの「パワームーブ」、動きを止める「フリーズ」といったブレイキンの四つの基礎的な動きを学んだ。判定の基準などもクラスで話し合い、実践した。児童は、授業を重ねていくうちに技を身に付け、個性あふれる踊りを披露した。
7月12日には公開授業が開かれ、県内の体育教諭らが授業を見学した。浦添市立牧港小の廣松朋典教諭は「動画などを活用しながら指導することができるので、教員ができなくても授業に生かせられる」と話した。安田教諭は「ブレイキンを授業で取り入れることによって、子どもの自己表現の発達や自信につながる」と期待した。
(金城実倫)
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